虫歯はキスでうつるってほんと?条件と3つの予防策を紹介

監修者情報

院長:内藤 嘉彦

<保有資格>

  • 国際インプラント学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会
  • 顎咬合学会認定医など

<自己紹介>

はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。

虫歯 キス

「虫歯はキスでうつる」こんな話を聞いたことはありませんか?

キスは、恋人同士だけでなく夫婦や子どもとすることもある身近な愛情表現です。しかし実は、キスは虫歯を相手にうつしてしまう可能性があります。

なぜなら、虫歯はミュータンス菌という菌に感染して発症する「感染症」だからです。

虫歯菌(ミュータンス菌)は、キスをしたことによって唾液に混ざって口の中に侵入してきます。侵入した菌が口の中の歯垢や食べカスをエサにして増殖すると、虫歯が発症する可能性を高めてしまうのです。

では、キスはしない方がよいのかというと、そうとも言い切れません。たしかにキスは相手の口の中に虫歯菌をうつしてしまうこともあれば、逆にうつされてしまうこともあります。

しかし、そもそも虫歯は、口の中に虫歯菌がいるだけで必ず発症するわけではありません。キスによって一時的に菌が移行したとしても、相手の口の中の環境によっては発症する可能性が低くなります。

この記事では、キスで虫歯菌がうつる条件や虫歯発症チェックリストとともに、虫歯にならないためにできる3つの予防策をご紹介します。

虫歯はキスでうつるってほんと?

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冒頭でもご紹介したように、虫歯はミュータンス菌という虫歯菌が、人から人へと感染することで発症する感染症です。

そのため、「虫歯はキスでうつるのか」という疑問に対する答えは「はい」です。

しかし、虫歯菌がうつることと虫歯が発症することは別の問題であり、それぞれに条件があります。ここでは、キスで虫歯菌がうつる条件と虫歯が発症する条件などについてご紹介します。

キスで虫歯菌がうつる条件とは

実は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌は存在しません。

ほとんどの場合、虫歯菌への感染は親や親族、親しい人から子どもへのキス、食事の際に親が噛み砕いて与えるなどの行為で起こります。

つまり、大人の口の中にいる虫歯菌が、子どもの口の中に入ることで感染させるということです。

一般的に、人間の口の中には良い菌と悪い菌を合わせて300〜400種類くらいの細菌が常在していますが、そのバランスは人によって異なります。赤ちゃんの口の中では、住み着いた菌が椅子取りゲームを繰り広げており、良い菌よりも先に虫歯菌が定着してしまうと、虫歯になりやすくなってしまうのです。

これらのことから、キスで虫歯菌がうつる条件は「子どもの頃に虫歯菌に感染していること」といえます。

キスで虫歯が発症する条件とは

虫歯菌がキスでうつったとしても、必ず虫歯が発症するわけではありません。ほとんどの大人の口の中には虫歯菌が存在していますが、条件と一致した場合にのみ虫歯が発症します。

以下は、キスで虫歯が発症する具体的な条件です。

口腔内の環境が悪い

口腔内の環境が悪いと、キスでうつった虫歯菌が活動し、虫歯が発症します。

具体的には歯並びや咬み合わせが悪い、飲食する時間が長い、唾液の分泌量が少ないことなどにより、口腔内環境が悪化します。そのうちの一つ、もしくは複数の条件が揃うことによって口腔内の環境が悪化し、虫歯菌が活発に活動すると、虫歯が発症するのです。

とくに唾液の分泌量が少ない方は要注意です。唾液には初期虫歯を自然治癒させる作用や殺菌作用、酸性に傾いた口の中を中和する作用などがあります。口臭の原因にもなるので、他の人に不快感を与える恐れもあります。

普段のケアがおろそか

普段、飲み会などで夜遅くに帰ってきて歯磨きもせずに眠ってしまったりしていませんか?

虫歯菌は、口の中に残った食べカスから糖質を取り込み、歯垢を作り出します。歯磨きによって食べカスや歯垢が取り除かれないと、虫歯菌は歯垢の中でさらに増殖し、糖質から酸を作り出します。歯の表面のエナメル質が酸によって溶け出すことで、徐々に虫歯が進行し、穴があいてしまうのです。

歯磨きをせずに眠ってしまった場合、口の中ではものすごい数の虫歯菌が活動していることになります。普段しっかりと歯磨きをしている方でも虫歯になるのですから、ケアをおろそかにしている場合にどうなるのかは、想像がつくことでしょう。

免疫力が低下している

現代人は、日々ストレスや疲労が蓄積する生活を送っています。免疫力が低下していると細菌に感染しやすくなるため、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。

虫歯も風邪などと同じく、細菌に感染することで発症する疾患です。免疫力の低下により細菌に感染しやすいということは、キスでうつった虫歯菌から虫歯が発症しやすいということです。

キス以外で虫歯菌がうつる習慣とは

虫歯菌は唾液を介して感染するため、キスだけでうつるわけではありません。以下のような生活習慣でもうつります。

・飲み物を回し飲みする
・自分が食べているスプーンで一口あげる
・同じお皿の食べ物をシェアして食べる

キスと同じように唾液を交える行為であれば、どの場面でも虫歯菌はうつるといえます。どの習慣も仲が良い恋人や家族であればやってしまいがちですが、虫歯菌をうつしてしまうことも覚えておきましょう。

虫歯発症チェックリスト

上述した通り、キスによって虫歯菌がうつっても、虫歯になるかならないかはその人の口腔内環境や普段の生活次第です。

下記のチェックリストで虫歯が発症しやすいかどうかわかりますので、チェックしてみましょう。

 □ 朝起きたときに口の中が乾燥している気がする
 □ 唇が乾燥しやすい
 □ いびきを指摘された
 □ タバコを吸う
 □ 甘いケーキやお菓子が好き
 □ スポーツドリンクやジュースをよく飲む
 □ 口の中のケアは歯ブラシのみ
 □ 寝る前に歯磨きをしないことがよくある

一つでもチェックがついた方は、現在虫歯になりやすい状況にあります。キスでうつった虫歯菌は、活動が活発にならなければ虫歯を発症しませんが、注意しなければいけません。

虫歯にならないためにできる3つの予防策

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現在歯科医院で虫歯を治療している方や、相手に虫歯菌をうつしたくないという方の中には、「キスは控えておこう」と考える方もいるでしょう。

その考え方も間違ってはいませんが、キス以外でも虫歯菌をうつしてしまう可能性があるため、キスを控えるよりも日常的に自分でできる予防策を行うことの方が大切です。

ここでは、虫歯にならないためにできる3つの予防策をご紹介します。

定期的に歯科検診を受ける

虫歯は、早期発見早期治療が非常に大切です。初期の虫歯を見逃さないためにも、歯科医院で定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。歯科検診では、口腔内の健康を作るために検査や相談、予防、治療を行います。

歯科医院で行う歯科検診は、以下のような内容です。

・虫歯チェック
・歯茎チェック
・ブラッシング指導
・磨き残しチェック
・歯垢、歯石取り
・歯科相談

歯科医院によっては、レントゲンで写真撮影を行い、現在の口の中の状況をチェックしてくれます。まずは虫歯や歯周病の進行具合をチェックし、今後進行させないために磨き残しチェックやブラッシング指導なども行います。

歯科検診の頻度は、3〜6ヶ月程度に1度がおすすめです。虫歯を発見するためだけであれば、年に1度程度でもよいですが、歯科検診では歯垢や歯石取りなどの口腔清掃も行うため、年に2回〜4回程度受けておくとよいでしょう。

口呼吸を治す

口呼吸は、口の中を乾燥させて唾液の分泌量を少なくするため、虫歯になりやすくなります。

上述した通り、唾液にはさまざまな作用があり、虫歯になるのを防いでいます。しかし、口呼吸によって唾液が少なくなるとそれらの作用が弱まって虫歯菌が活発になりやすいうえ、汚れも落としにくくなってしまうのです。

また、口呼吸をしている方は口周りの筋肉が発達しにくく、歯並びが悪いことも多いです。歯と歯が重なり合っているため、歯磨きもしにくく汚れが残りやすくなります。

口呼吸を治すには、原因によって治療法を変えなければいけません。

たとえば鼻詰まりで鼻呼吸が困難な場合は、まずは耳鼻科で鼻詰まりを治します。そうでない場合は、口周りの筋肉が緩んで口呼吸になっている可能性もありますので、意識して鼻呼吸をしたり、眠るときはテープなどで上下の唇を止めたりするなどの方法で対処しましょう。

毎日の丁寧な歯磨き

虫歯を予防するためには、毎日の丁寧な歯磨きが非常に重要です。歯磨きの最大の目的は、歯垢を落とすことなので、それが達成できるように歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども使用するようにしましょう。

とくに注意するべきなのは、歯垢のつきやすい歯と歯の間、歯と歯茎の境目、咬み合わせの部分です。これらの部位に歯ブラシの毛先が届くように、歯ブラシの先端やわき、かかと部分を上手に使って1本ずつ丁寧に磨きます。

磨くときは、軽い力で小刻みに歯ブラシを動かし、1か所20回以上磨くことをおすすめします。

歯磨きは一生続ける習慣です。自分の歯磨きの方法に自信がない方は、歯科検診でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

まとめ

キスで虫歯菌がうつる条件や虫歯発症チェックリストとともに、虫歯にならないためにできる3つの予防策をご紹介しました。

キスによって虫歯菌がうつると虫歯になりやすくなることはたしかですが、いたずらに怖がる必要はありません。

実際に虫歯が発症するかどうかは口の中の細菌バランスによりますし、普段のケア次第では防ぐこともできます。

キスをすると虫歯になるといって、神経質になりすぎる必要はありません。恋人や家族とのスキンシップを控えるよりも、一緒に歯科検診に行くなどの対策を取る方がよいでしょう。

東京都渋谷区初台の「内藤歯科」では、虫歯の治療だけでなく予防にも力を入れております。

歯科医院が苦手な方にも来ていただけるように、さまざまな配慮を行って治療をいたしますので、安心してご来院ください。

患者様の大切な歯の健康を維持するため、生涯にわたってお付き合いいただけるように努めておりますので、虫歯になりやすい方や予防したい方はぜひ「内藤歯科」までご相談ください。

 

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