虫歯の治療後に感じる痛みはいつまで?痛む原因や対処法を紹介
監修者情報
- 国際インプラント学会認定医
- 国際口腔インプラント学会
- 顎咬合学会認定医など
はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。
虫歯の治療後に歯が痛い、しみるといった症状に悩まされている方は「虫歯の治療が失敗したのでは…?」と考えてしまいますよね。
しかし、虫歯の治療後にズキズキとした痛みを感じる場合は、単純に治療のミスである可能性も稀にありますが、他にもいくつか原因が考えられます。
虫歯の治療後に歯が痛くなる原因や、いつまで痛くなるかがわかることで、歯科医院へ来院する目安がわかるため把握しておきましょう。
この記事では、虫歯の治療後に痛みを感じる原因やいつまで続くか、痛いときの対処法などをご紹介します。
虫歯を治療した後の痛みに悩まされているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
虫歯の治療後に痛みを感じる原因と日数は?
歯の構造は、外側からエナメル質、象牙質、歯髄(神経)となっていて、虫歯が神経にまで達している場合は根管治療といい神経をとる治療が行われますが、そうでなければ基本的に神経を残す治療をします。
神経が残っているため虫歯治療後に痛みを感じるケースがあるのですが、どのような原因から痛みを感じるのでしょうか?
まずは、虫歯の治療後に痛みを感じる原因からご紹介します。
神経が過敏になっている
虫歯を治療する際、歯を削るときに生じる熱や振動、麻酔、詰め物をした後の乾燥などによって虫歯がある歯の神経が刺激されダメージを受けます。
治療をするときには麻酔が効いていて痛みを感じることはありませんが、ダメージを受けた神経が回復するまでの時間は人によってさまざまです。
そのため、麻酔が切れるタイミングで神経のダメージが回復できていないと、治療した歯の神経が痛むことがあります。
神経が過敏になっている場合は、2~3日で痛みやしみる症状が落ち着いてくることが多いですが、回復の程度によっては数か月かかることもあります。
咬み合わせが悪い
通常、銀歯やセラミックなどの詰め物をした際は咬み合わせを調整しますが、詰め物の高さがあっておらず、周りの歯より高くなってしまっている場合があります。
詰め物が周りの歯より高くなっていると、咬んだときの衝撃から歯や骨を守る歯根膜に負担がかかり、物を咬んだ時に痛いと感じるようになります。
咬み合わせが悪いと、痛みのほかにもうまく咬めない、頭痛、首の痛み、イライラするなどの症状が出てしまいます。
通常は1ヶ月ほどで治療した歯が馴染み、違和感は減っていきますが、数か月しても症状が治まらない場合は再度高さを調整する必要があります。
咬み合わせが悪いだけで全身の不調につながるケースも考えられるため、歯が馴染んでこないと感じたら再度歯科医院へ来院するようにしましょう。
残っている神経が弱っている
虫歯が深く、神経のすぐそばまで浸食していた場合は、神経が弱ってダメージを受けている可能性があります。
その状態が続いていると、虫歯を治療したあとも神経の回復が間に合わず、痛みが生じる場合がありますが、2~3日様子を見ることで痛みは徐々に薄れていきます。
歯科医院では、なるべく神経を温存する治療を行うため、神経が弱っていても虫歯が神経まで達していなければ根管治療は行わないことが多いです。
しかし、痛みが治まらない場合は根管治療をする必要があるため、2~3日ほど経っても痛みが減少していかない場合は再度治療を受けましょう。
根管治療では、歯根の底までくまなくきれいに神経部分を除去し、消毒や化膿止めの薬剤を充填して蓋をし、土台を構築したうえにかぶせ物をします。
根管治療をしたあとも痛みがあるケースでは、治療の刺激や薬剤の圧力による痛みなどが考えられますが、こちらも数週間で落ち着くことが多いため、長く続くようなら再度受診するようにしましょう。
金属のかぶせ物が原因
プラスチックに比べると、金属の詰め物やかぶせ物は食べ物の温度が伝わりやすいため、冷たいものや熱いものを食べたときにしみる可能性があります。
神経に近い部分に金属の熱を伝えやすい性質が加わるため、冷たいもの、熱いものの刺激が歯に伝わりやすく痛みを感じます。
この現象は治療後すぐに起こりやすいですが、通常は象牙質を削ったあと、歯が神経を守ろうとして、二次象牙質と呼ばれる新しい象牙質を作るため様子を見てみましょう。
二次象牙質ができるまでの約1~2週間は、金属の詰め物やかぶせ物から食べ物の温度を感じてしまいますが、時間が経てば落ち着いてきます。
しかし、二次象牙質ができる期間は人によっては1年かかるという方もいるため、どうしても歯がしみて痛いという方は、歯科医院で相談するようにしましょう。
削り足りない
治療後すぐの痛みではなく、しばらく経ってから痛みが生じる場合は、虫歯を削りきれていない可能性もあります。
虫歯が複雑に広がっている場合や、神経に近いことからできる限り神経を削らないよう気をつけた結果、虫歯を取り残したということが考えられます。
この場合は、治療が終わっていない状態なので、再度歯科医院で治療を行う必要があり、放置することで神経や他の歯に虫歯が広がってしまう可能性もあるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
治療後痛みが出たときの対処法
治療後何週間も痛みが続くようなら再度歯科医院を受診する必要がありますが、2~3日ほど様子を見て落ち着くようなら、ここまでご紹介してきたような理由が考えられるため自宅で安静にすることで痛みが治まる可能性もあります。
ここからは、治療後痛みが出たときの対処法をご紹介します。
痛み止めを飲む
痛みが不安な方は、歯科医院で治療を受けた際に痛み止めを処方してもらいましょう。
歯科医院で痛み止めを処方してもらわなかった場合でも、ドラッグストアで購入できる頭痛用の薬で対応可能です。
薬が効くまで時間がかかってしまう方もいるため、痛みを感じたら早い段階で痛み止めを飲むようにしましょう。
痛み止めを飲む際は、胃への負担も考えて用法、用量をしっかり守って服用するようにしましょう。
患部を冷やす
痛みやしみるといった症状がある場合は、治療した歯を冷やすことも効果的です。患部を冷やすことで血の巡りを抑え、痛みを和らげることができます。
氷などで強い刺激を与えてしまうと、かえって症状を悪化させる可能性もあるため、冷却シートや冷たいタオルなどを使用するとよいでしょう。
痛みが増すような場合は再受診を
ここまでご紹介してきたように、虫歯を治療したあとの痛みは数日で良くなっていくことや、薄れていくことが特徴なので、徐々に痛みが増していくような場合は再度受診が必要となります。
痛みが時間の経過とともに増していくような場合や、腫れがひどい場合などは感染により炎症が起こっている可能性もあるため、早急に再受診することをおすすめします。
歯が痛いときにしてはいけないNG行動
虫歯や治療後の痛みが出ているときに、痛みのある歯に刺激を与えるような行為は控えましょう。
強く咬む、叩くなどの行為はかえって痛みを増すことにもなりかねないため、安静に過ごすよう心がける必要があります。
熱いものや冷たいものなど、刺激が強いものを食べることも、痛みを悪化させてしまう恐れがあるため、歯が痛いときは食べ物にも気をつけましょう。
血液の循環をよくするような飲酒や入浴、激しい運動なども痛みを増長させる可能性があるためNGとなります。同じように、喫煙も歯を刺激する成分が含まれているため控えたほうがよいです。
また、痛い部分を手で触ることも危険です。手で触ることで、細菌が患部に侵入してしまうと、さらに痛みを悪化させてしまうこともあるため、触らずそっとしておくようにしましょう。
まとめ
虫歯の治療後に痛みを感じる原因やいつまで続くか、対処法などをご紹介しましたが、参考になりましたか?
虫歯の治療をした後でも、神経が損傷していたり、過敏になっていたりすることで痛みを感じることがあります。
多くの場合は何日か経過するごとに痛みは弱まり、やがて消えていくものですが、徐々に痛みが増している場合や、なかなか治まらない場合は再度歯科医院を受診することをおすすめします。
何日か様子を見ている間は、患部を冷やしたり痛み止めを飲んだりして安静に過ごし、痛みがどのように変化しているかを確認しましょう。
初台から徒歩1分の場所にある「内藤歯科」では、国際インプラント学会認定医である院長がさまざまな難症例にも対応させていただきます。
患者さま一人ひとりのライフステージやご事情、ご要望に合わせて治療計画を立案するため、無理なく通院していただけます。
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