インプラントは年を取ったらどうなる?寿命を縮める3つの原因や対処法を紹介

監修者情報

院長:内藤 嘉彦

<保有資格>

  • 国際インプラント学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会
  • 顎咬合学会認定医など

<自己紹介>

はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。

インプラントは年を取ったらどうなる?寿命を縮める3つの原因や対処法を紹介

インプラントは年を取ったらどうなるんだろう…

インプラント治療を受けた場合、寿命や耐久性について気になる方は多いのではないでしょうか。天然歯と同じように適切なケアを行えば、長期間使用することが可能です。

一般的にインプラントの寿命は10年以上とされており、長期間快適な噛み心地を維持することができます。しかし、寿命は患者さんの口腔内の状態や、適切なケアの度合いによっても大きく左右されます。

そこでこの記事では、インプラントの寿命に影響を与える原因や、寿命を延ばすために行うべきケアについて詳しく解説します。

インプラント治療を考えている方や、現在使用されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラントの寿命について

  • インプラントは年を取ったらどうなる?寿命を縮める3つの原因や対処法を紹介

失ってしまった歯を補う目的として、インプラント治療を希望する方が増加してきましたが、寿命があることを知らない方は多いのではないでしょうか。

天然歯の代替物ではあるものの、人工物であることに変わりはないため、当然ですが使用できなくなってしまうことがあります。

ここではインプラントの平均寿命や、入れ歯・ブリッジとの比較を紹介します。

インプラントの平均寿命

インプラントのメーカーや使用している材質によって多少の差はありますが、一般的に歯科医院で採用されているインプラントの平均寿命は、10年前後といわれています。

この寿命の基準の差は、一般的には普段の生活のなかで使用していて、自然に外れてしまった状態のことを指します。

また、上部構造と呼ばれる人工歯部分の消耗も、インプラントの寿命を判断するうえでは大切な基準になります。

これらの消耗度合いを考慮したうえで考えられる寿命が、およそ10年前後です。

しかし、「インプラント研究会」のアンケート調査によると、20年以上経過して使用されているインプラント患者さんの割合が、全体のおよそ7割存在し、長期的に使えることがわかっています。

初期費用こそ高額ですが、日々のケアや定期的な検診を行うことで、長い目で見ればコストパフォーマンスが高いことがおわかりいただけるでしょう。

入れ歯・ブリッジの平均寿命

入れ歯の平均寿命は4年〜5年、ブリッジの場合は7年〜8年程度で使用できなくなることが多いため、寿命の面ではインプラントが最も長いといえるでしょう。

また、インプラントは天然歯に近いセラミック素材を使用することから、入れ歯やブリッジと比較して、審美性の高い仕上がりが期待できます。

インプラントは入れ歯やブリッジと比べると、費用が高額になることがデメリットであるといえますが、長期的にみると経済的で見た目の美しさを保てるため、入れ歯やブリッジよりも優位性が高いといえます。

インプラントの寿命に影響を与える3つの原因

インプラントは年を取ったらどうなる?寿命を縮める3つの原因や対処法を紹介

インプラントは、うまく付き合えば半永久的に使用することができます。

しかし、使用方法や歯科医院の選び方を間違ってしまうと、年を取った時にインプラントの平均寿命よりも早く、脱落してしまう可能性があります。

ここでは、主な3つの原因について詳しく解説していきます。

感染症の発症

年を取った時にインプラントの寿命を縮める主な原因は、「インプラント歯周炎」の発症です。

インプラント歯周炎とは、顎の骨に定着したインプラントの周囲に炎症が起こる病気のことを指します。

手術を行うときは、無菌やそれに近い環境で行われます。

その理由として、切開した箇所には感染症を引き起こす菌が入りやすいため、清潔な環境での処置が必要です。また、手術で使用する機器の衛生面も徹底されています。

しかし、何かしらの原因でインプラント手術した箇所に菌が侵入し、治療後に脱落してしまう恐れのある、インプラント歯周炎に感染する可能性があります。

インプラント歯周炎は治療をうけた以上、無縁では過ごせない感染症です。

定期的なメンテナンスをうけていれば、ある程度症状を防ぐことができるため、日頃のケアが非常に重要になります。

料金だけで歯科医院を選択する

相場の金額よりも安いインプラントの使用や、治療を行う歯科医師の経験値が浅いことが理由で、年を取った時に寿命が短くなることがあります。

インプラント治療にかかる費用相場は、1本30万〜50万円です。歯科医院により多少の差はありますが、おおよそこの費用で収まることが多いでしょう。

しかしなかには、1本10万円以下の料金設定をしている歯科医院もあります。いわゆる「格安インプラント」と呼ばれるものです。

価格だけ見れば魅力的に感じる方も多いと思いますが、格安には格安なりの理由が存在します。

例えば、使用しているインプラントが国内未承認であったり、問診やカウンセリングがなかったりと、およそ安全性が確保されていないことも珍しくありません。

治療を行う歯科医師の経験値が浅い可能性もあるため、格安インプラントは避けることをおすすめします。

すべてが危険というわけではありませんが、年を取ってもインプラントを長期間使用できるように、歯科医院はじっくりと選びましょう。

インプラントに対して負荷がかかる場合が多い

歯ぎしりや食いしばりのように負荷がかかる場面が多いと、年を取った時にインプラントの寿命を縮める可能性があります。

このような癖がある方は、寝ている間であればマウスピースである程度負担を軽減することはできます。

しかし、普段から力仕事をしていて、歯を食いしばる人は要注意です。

無意識のうちにインプラントに過度な負荷をかけてしまい、脱落の原因になります。

インプラント治療前はもちろんですが、治療後に歯ぎしりや食いしばりをするようになった場合でも、できるだけ早く改善した方が良いといえるでしょう。

自力で改善することが困難な場合には、歯科医院で適切な処置をうけることをおすすめします。

インプラントの寿命を延ばす3つの方法

高度な医療技術をもってしても、インプラントは永久に使用できるわけではありませんが、使用する方の心がけ次第で寿命を延ばすことはできます。

当たり前と思われることも含めると、以下の3つを意識することでインプラントの寿命を延ばすことが可能です。

定期メンテナンスを受ける

歯科医院にもよりますが、インプラント治療が全て終わると、医師が術後に注意する点とあわせて、最低でも年に2回のメンテナンスを受けるよう指導します。

年を取ってからもインプラントと長く付き合っていくためには、歯科医師の指示に従ってメンテナンスを受けるようにしてください。

インプラントは天然歯に近い役割を果たし、顎の骨に埋め込まれているとはいえ、あくまでも人工物です。

いつどんな原因で不具合を起こしてしまったり、寿命を迎えるかはわかりません。とくにインプラント特有の病気である、インプラント歯周炎に対する感染の予防は欠かすことはできないでしょう。

定期的にメンテナンスをうけることで、不具合や感染症にかかるリスクを軽減することが可能です。

そのため、極力年に2回のサイクルで検診を行うように心がけましょう。

歯ぎしり・食いしばりの改善をする

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善することで、年を取った時にもインプラントの寿命を延ばせる場合があります。

インプラントは土台が顎の骨に埋め込まれているため、しっかりとしているイメージを持たれる方が多くいますが、実際には極端な負荷に弱く、場合によっては脱落の原因になってしまいます。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はとくに注意が必要で、無意識のうちに顎に力をかけ続けた結果、ある日突然インプラントが脱落してしまう恐れがあります。

逆にいえば、これらの癖に対する処置を行うことで、ある程度インプラントの寿命を延ばすことができます。

そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖のある方は、早い段階で歯科医院にて適切な処置を行う必要があります。

喫煙回数を減らす

歯科医院によっては、インプラント治療を受ける前に医師から指導があるとは思いますが、喫煙習慣がある人は治療と術後の維持が難しくなる恐れがあります。

喫煙習慣がある人がインプラント治療をうけた場合、非喫煙者よりもインプラントと骨が結合するのに時間を要するといわれています。

また、喫煙による虫歯や歯周病などの可能性も指摘されており、インプラント治療をうける前から喫煙を制限する必要があるでしょう。

インプラントが寿命を迎えた場合の処置

インプラントが寿命を迎えてしまったとしても、多くの場合は再度手術を行うことが可能です。

顎の骨の状態が正常であれば、改めてチタン製のインプラントを埋め込むことができ、人工歯の再治療も行えます。

また、定期的なメンテナンスをしっかりうけていることが前提ではありますが、インプラントの脱落が保証期間内であれば、無償で再手術をうけられることも珍しくありません。

もちろん、全てのケースで再手術の費用がかからないわけではないため、ご注意ください。

ご自身が治療をうけた歯科医院が提示した保証の条件を満たす必要があるため、治療前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、インプラントの平均寿命や、長期間利用するための方法などについて詳しく解説しました。

インプラント治療を行なってから、ご自身が年を取っていくとともに、人工物であるインプラントも劣化することは当然です。

しかし、定期的なメンテナンスや生活習慣の改善により、寿命を延ばすことは可能です。

インプラントが原因で引き起こされる感染症や、不具合に早期対応できるよう、少なくとも半年に1度の定期検診を心がけることがもっとも重要であるといえます。

初台駅から徒歩1分の場所にある「内藤歯科」では、インプラント治療において、院長自らが最新機器を使用して短時間かつ安全に手術を行います。

当院の院長は、世界基準の優秀なインプラント専門医の証明であると認められた、「国際インプラント学会認定医」資格保持者です。

診療の際には患者さんの目線に立ち、治療期間や通院頻度、治療にかかる費用など、さまざまな角度から検討を重ねた治療を提案し、虫歯や歯周病、インプラント治療など、患者さんのニーズに幅広く対応します。

インプラントに対して不安がある方は、是非この機会に当院の利用をご検討ください。

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