虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなとき?歯科医院での対処法と再受診の目安を紹介

監修者情報

院長:内藤 嘉彦

<保有資格>

  • 国際インプラント学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会
  • 顎咬合学会認定医など

<自己紹介>

はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。

虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなとき?歯科医院での対処法と再受診の目安を紹介

虫歯治療を終えたはずなのに、1ヶ月経っても痛みが続いていると、「治療が失敗したのでは?」と心配になってしまうことでしょう。ときには食事がしにくかったりなかなか眠れなかったりと、日常生活にまで支障が出てしまうこともあるようです。

虫歯治療後も痛みが1ヶ月続く原因にはさまざまなものがあります。人それぞれ口の中の状態は違うため一概にはいえませんが、再治療が必要になるケースも少なくありません。

そもそも治療後も痛みが出るような虫歯は、すでにある程度進行した状態から治療を開始することがほとんどです。本来であれば、そのような状態になる前に虫歯を治療するのが理想的であるため、痛みがなかったとしても定期的に歯科医院で健診を受けることをおすすめします。

この記事では、虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くケースと対処法、受診の目安についてご紹介します。長引く痛みとさよならするためにも、治療後の痛みにお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてください。

虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなとき?

  • 虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなとき?歯科医院での対処法と再受診の目安を紹介

歯科治療が苦手という方は意外と多く、虫歯が痛くなるまでなかなか歯科医院へ足が向かない方もいます。とくにドリルで歯を削る音や振動、歯科医師が使用するゴム手袋のにおいなどを苦手に感じている方が多いです。

「せっかく勇気を出して虫歯治療を受けたのに、1ヶ月経ってもまだ痛みがある……」「痛みは治ったはずなのに、1ヶ月経つ頃からまたズキズキ痛み出した……」など、すでに治療は終わっているはずなのに痛みが出てしまうと、また治療を受けなくてはいけないのかと心配になります。

そこでここでは、虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなときなのか、5つのケースをご紹介します。

虫歯が深く神経が弱っている

虫歯が進行して神経の近くまで達すると、少なからず神経にもダメージが加わります。虫歯の状態や患者さんの年齢などにもよりますが、神経が回復する可能性があれば、歯科医師は出来るだけ神経を残すよう努めるのが一般的です。

神経を残したものの回復しなかった場合、虫歯治療が終わって1ヶ月経ったあとでも、痛みを感じたりしみたりすることがあります。

また、虫歯治療時の麻酔やドリルの振動、エアーなどのさまざまな刺激によっても神経がダメージを受けるため、そのダメージが回復するまでに時間がかかることも。一般的には1〜2週間程度で回復しますが、場合によっては1〜数ヶ月、長いと1〜2年かかるケースもあるでしょう。

歯根に膿がたまっている

進行した虫歯の治療後、歯や歯茎に鈍痛を感じたり歯茎が腫れたりしている場合、歯根の先に膿がたまっている状態かもしれません。すでに歯髄(いわゆる歯の神経)が死んでいるか、徐々に壊死状態になりつつあり、歯根の先に病巣を作っている可能性が高いです。

一度治療した歯でも、被せ物の隙間から細菌が侵入し繁殖してしまうと、歯の根っこの先に膿の袋ができてしまうことも。

これを「根尖病巣」と呼ぶのですが、初期の段階では自覚症状がほとんどなく、自然と治ることもないので、そのまま放置してしまうとどんどん膿の袋は大きくなってしまいます。ひどくなると顎の骨を溶かしたり、隣の歯にまで悪影響を及ぼしたりすることもあるため、早めに対処することが重要です。

虫歯を削った刺激で痛みが出ている

虫歯を削る治療を受けると、歯の「象牙細管」と呼ばれる部分も削ることになります。

象牙細管とは、レンコンの穴のような管で、栄養素を送ったり刺激を伝えたりするのが役割です。象牙質全体に無数に走っており、管の中は組織液で満たされています。

この管は、歯髄とエナメル質との境目まで通っているため、削ったときや虫歯ができたときに象牙細管の中を刺激が伝わって痛みを感じるのです。

一般的に、象牙細管への刺激で感じた痛みは1〜3ヶ月程度で治ることが多いですが、それ以上続くようであればかかりつけの歯科医院で相談した方がよいでしょう。

被せ物の高さが合っていない

虫歯の治療後に被せ物をした場合、天然の歯よりも高くなり、噛んだときに痛みや違和感を覚えることがあります。通常であれば1ヶ月程度で高さも自然と調整されて痛みを感じなくなってきますが、中には痛みがなくならないことも。

そのような場合、被せ物の高さが調和していない可能性もあります。被せ物の高さが合わないまま放置してしまうと、治療した歯のみに負担がかかって歯茎や歯根膜などの歯周組織が破壊されてしまう恐れもあるほか、反対側の咬み合う歯に負担がかかって悪影響が出てしまうかもしれません。

また、虫歯を削った部分に銀歯など金属の被せ物をした場合、食事の際に食べるものや飲むものの熱さや冷たさが伝わりやすく、その刺激を痛みとして感じている可能性があります。

通常の場合、2〜3週間で刺激を感じなくなりますが、それ以上続くようであればかかりつけの歯科医院で相談した方がよいでしょう。

根管治療で神経が取りきれていない

根管治療とは、虫歯菌に侵された歯髄を取り除いて、歯髄が入っていた根管を洗浄、除菌して薬剤を詰めて被せ物をする治療のことです。歯科医院で「歯の神経を抜きます」と言われた場合は、根管治療をすることを指します。

根管治療は、歯科医院の治療の中でも頻繁に行われるものですが、神経を除去して根管内に汚染物質を残さずきれいにするには、高度な技術が必要です。なぜなら、歯根の形は人それぞれ異なるため、器具を使って簡単に治療できる方もいれば、複雑な形をしていて治療が難しい方もいるからです。

根管内に汚染物質を残したまま被せ物をしてしまうと、しばらくして痛みが生じる可能性もあります。放置してしまうと、歯を支える歯槽骨が溶けたり歯根の先に膿がたまったりすることもあるので、根管治療を受けた際は治療後の経過にも注意する必要があります。

虫歯治療後の痛みが1ヶ月続くときの対処法と再受診の目安

虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなとき?歯科医院での対処法と再受診の目安を紹介

進行した虫歯の治療を受けた場合、治療後に痛みを感じたり、しみたりなどの不快な症状が起こる可能性はゼロではありません。とくに神経に近い箇所の治療や、根管治療を行った場合には治療後の痛みが1ヶ月以上続くことも少なくありません。

そのような場合、「治療は終わっているのだから、そのうち治るかも」「治療してもらったのにまだ痛いと受診したら嫌がられるのではないか」など、歯科医院へ行かずになんとなく放置してしまう方もおられるようです。

そこでここでは、虫歯治療後の痛みが1ヶ月続くときの対処法と再受診の目安についてご紹介します。

再治療が必要なケースが多い

上記では、虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くのはどんなときなのか、さまざまなケースをご紹介しましたが、これらの多くは再治療が必要になる可能性があります。

虫歯治療後の痛みのほとんどは、1〜2週間程度で徐々に治っていくので、1ヶ月経っても痛みが軽減されない場合は、口の中でなんらかのトラブルが起こっていると考えるのが自然です。

再治療をすると、1回目の治療よりもさらに歯を削ったり、場合によっては神経を抜いたりする必要が出てくる場合があります。再治療は歯の寿命を縮め、抜歯のリスクを高める要因になることがあります。

もちろん、最初の治療の精度が重要ではありますが、まずその前に虫歯を早期発見し早期治療することが重要なのです。

虫歯治療後の痛みが1ヶ月続くときは再受診が基本

虫歯治療後の痛みが1ヶ月続くようなケースでは、治療を受けた歯科医院を再受診するのが基本です。とくに1ヶ月ずっと続いている場合や治療後徐々に痛みが増してくる場合、治療後しばらくして痛みが現れた場合は、ためらわず早めに再受診しましょう。

再受診すると、歯科医院ではレントゲンなどの必要な検査を行います。検査の結果、根の炎症が残っていれば再度根の治療を行い、被せ物の高さが合っていなければ噛み合わせの調整をします。

前回の治療で神経を残している場合は、神経を取ってしまうかどうかの判断を慎重に行わなければいけません。

熱いものや冷たいものを口に含んだときだけ痛みが出る程度であれば、神経を残して経過観察を行うケースが多いです。しかし、普通に過ごしていても痛みを感じる、腫れてしまっているなど、生活に支障をきたすような場合は、神経の回復が見込めないため、神経を取る処置を行うことになるでしょう。

まとめ

虫歯治療後も痛みが1ヶ月続くケースと対処法、受診の目安についてご紹介しました。

虫歯治療後に痛みが続くケースは少なくありませんが、長くても1〜2週間程度で痛みが引いてくることが多いです。1ヶ月も痛みが続いたり、痛みがぶり返したりするような場合は、なんらかのトラブルが起こっている恐れもあります。

歯科医院が苦手な方や仕事などで忙しい方は、再受診を億劫に感じるかもしれませんが、口の中の健康を保つためにも、必ず歯科医院で適切な処置を受けるようにしてください。

初台駅から1分のところにある「内藤歯科」は、最新の医療環境を整え、常に患者様の立場に立って最適な治療をご提供する歯科医院です。

虫歯治療は、患者様それぞれの症状やライフステージによって異なります。治療後に痛みが出ている場合は、痛みのみを解消するのではなく、根本的な原因を追求して治療いたします。

治療前に患者様としっかりとコミュニケーションを図ることからはじめますので、歯科医院での治療に対して疑問や不安を感じている患者様も安心して受診していただけるはずです。

虫歯治療後の痛みにお悩みの方は、まずはお気軽に「内藤歯科」までご相談ください。

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歯科・歯医者が苦手な方でも治療を受けていただけるよう配慮しますので安心してご来院ください。

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