親知らず抜歯後の痛い期間はいつまで?痛みを解消する5つの解消法を紹介

監修者情報

院長:内藤 嘉彦

<保有資格>

  • 国際インプラント学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会
  • 顎咬合学会認定医など

<自己紹介>

はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。

親知らず抜歯後の痛い期間はいつまで?痛みを解消する5つの解消法を紹介

「親知らずを抜歯した後は痛い?」
「痛いとしたらその期間はいつまで続く?」
「痛みが酷い場合はどうしたらいいの?」

親知らずを抜歯した後は誰でも違和感を覚えるものですが、抜歯後の痛みや腫れについて不安を抱えている方は多くいるのではないでしょうか。

親知らずは必ず抜歯しなければいけないわけではありませんが、虫歯ができたり嚙み合わせに異常をきたしている場合は抜かなければいけません。

そこで本記事では、親知らずを抜歯した後の痛みを感じる期間を中心に、痛くなる理由や対処法を詳しく紹介します。

親知らず抜歯後の痛みを感じる期間

  • 親知らず抜歯後の痛い期間はいつまで?痛みを解消する5つの解消法を紹介

親知らず抜歯後の痛みは、通常の治療が進んでいれば長くても1週間ほどで治まります。

基本的に親知らずの抜歯は麻酔をかけて行うため、施術中は痛みはほとんど感じません。麻酔が切れると傷口から痛みを感じますが、麻酔が切れる期間に関しては個人差があります。

一般的には麻酔が切れる時間は平均して2時間程度ですが、早い人は1時間、遅い人では6時間かかることもあるため、痛みを感じ始めるまでの時間は個人差があると考えてください。

多くの場合は、1~2日ほどで痛み止めが不要になるくらいまでは痛みが引きます。

しかし、抜歯した傷口が細菌感染を起こして腫れている場合などは1週間ほど痛みが引かない場合もあるため、一概にいつまでに痛みがなくなるとは断言できません。

とくに下の親知らずを抜歯した場合は腫れやすい傾向にあり、どのような角度で親知らずが生えていたかも影響するため、痛みがいつまで続くかは人それぞれ違います。

とはいえ、一般的には1~2日ほどで痛みはなくなり、長い人でも1週間もあれば痛みが治まります。

それ以上痛みが続く場合は、ドライソケットを疑わなければいけません。

親知らず抜歯後の痛みが長いとドライソケットになっている可能性がある

親知らず抜歯後の痛みが1週間以上続く場合は、ドライソケットになっている可能性があります。

ドライソケットは、抜歯した穴から露出した骨が細菌感染している状態です。通常は抜歯後の穴には血液が溜まり自然に治癒されていきますが、うまく血液が固まらず、露出している骨の表面が感染を起こしてしまうと、ドライソケットを発症してしまいます。

ドライソケットになると、親知らず抜歯後の強い痛みが10~14日ほど続きます。

その後は1~2週間をかけて少しずつ痛みは引いていきますが、長い人はトータルで1ヶ月ほどは完治までに時間がかかります。

ちなみに、ドライソケットはかなり痛いです。

放置していても自然治癒により1ヶ月程度で治る症状ではありますが、どうしても痛みが引かなくて辛い場合は、すぐにかかりつけの歯科医院へ相談してください。

親知らず抜歯後にしてはいけない3つの行動

ドライソケットが起きる原因は、抜歯した穴に血が溜まらなかった、血の塊が剝がれてしまった、免疫力が落ちて感染を起こしてしまったなどが挙げられます。

親知らずに限らず抜歯後の偶発症で数%の確率で起こるドライソケットですが、直接的な要因は下記の行動を取ることで未然に防ぐことが可能です。

・強い圧がかかるうがいをしない
・親知らずを抜歯した周囲を強く歯ブラシで磨かない
・親知らずを抜歯した後は飲酒や喫煙を控える

強い圧がかかるうがいや歯ブラシは血の塊を剝がしてしまう要因になるため、とくに親知らずを抜歯した直後は避けるようにしてください。

しかし、血液は液体ですがすぐに凝固を始めるため、通常のうがいや歯ブラシ程度で簡単に流れることはありません。

ドライソケットを防ぐために飲酒や喫煙を避ける理由としては、血行が悪くなり傷の治りが遅くなるという理由が挙げられます。

傷の治りが遅くなることでドライソケットになる可能性を上げてしまうため、親知らずの抜歯直後は、傷口の痛みが治まるまでの期間は飲酒や喫煙を控えましょう。

親知らず抜歯後の痛みを我慢できない時の対処法

親知らず抜歯後の痛い期間はいつまで?痛みを解消する5つの解消法を紹介

親知らず抜歯後の痛みは通常1~2日ほどで引いていきますが、それ以上続く場合や、どうしても痛みが我慢できない時は対処しなければいけません。

痛みを我慢できない時は何もせずに耐えるのではなく、下記の対処法を試してみてください。

鎮痛剤や抗生剤を服用する

親知らず抜歯後に痛みが引かない場合は、鎮痛剤や抗生剤を服用してください。

基本的に親知らずの抜歯が終了した後は歯医者から鎮痛剤を出してもらえますので、それを服用するか、ロキソニンなどの歯痛に効く痛み止めを服用することで痛みは抑制できます。

歯医者へ行く時間がなかなか作れない場合は、事前に伝えておき少し多めに鎮痛剤を貰っておけばさらに安心できます。

胃にかかる負担が心配な方は、胃腸薬も同時に服用してください。

親知らず抜歯後の痛みが炎症によるものであった場合は、抗生剤を飲むことで悪化を防ぐことが可能です。我慢することなく、まずは薬を飲んで痛みを和らげるようにしましょう。

歯医者で患部を洗浄してもらう

親知らず抜歯後の痛みが酷い場合は、歯医者で患部を洗浄してもらいましょう。

ドライソケットの場合は強い痛みが発症していますので、歯医者で患部を洗浄してもらい、炎症と化膿を止める薬を穴の中に入れて処置してもらえば、治りがさらに早くなります。

さらに、歯医者へ行けば必要に応じて痛み止めを処方してもらえますし、こまめに経過を見てもらえれば炎症や化膿を未然に防ぐことも可能です。

親知らずの抜歯後は強いうがいや歯ブラシができませんので、穴が開いた部分は食べかすが詰まりやすい危険な状態です。

とはいえ、強く食べカスを取ろうとすると血の塊を剥がしてしまう要因になるため、定期的に歯医者で洗浄してもらうことで安心して経過を過ごすことができるようになります。

歯痛に効くツボを押してみる

歯医者へも行けず薬も飲めない状態で歯が痛い時は、歯痛に効くツボを押してみてください。

・合谷
・歯痛点
・太谿
・下関
・頬車
・承漿

歯痛に効くツボはさまざまありますが、中でもとくに代表的なのは「合谷」です。

合谷は手の甲の親指と人差し指の付け根部分にあるツボで、自分で押して痛いと感じる位までは強く押しても問題ありません。何度も繰り返し揉むことで効果を発揮します。

やや人差し指側に向けて、少し強めに2~3分ほど揉んでください。熱を排出する作用があるツボとされており、歯の炎症を柔らげる効果があります。

合谷を押してもあまり効果を感じられない時は、手のひらの薬指と中指の付け根にある「歯痛点」を繰り返し押してみてください。

こちらは歯痛点という名前が付いている程、歯痛に効果があるとされているツボです。こちらも強い力で2~3分ほど揉むことで歯痛を和らげる効果が期待できます。

しかし、あくまでも歯痛に効くツボは一時的な痛みを解消するだけなので、根本的な問題は解決できているわけではありません。その点は理解しておきましょう。

抜歯後の食事に気を付ける

親知らず抜歯後の痛みは、口にする食事に気を付けることである程度の痛みは回避できます。

抜歯した部分は穴が開いているため、辛い食べ物や刺激物、または硬い食べ物を口にすると、必要以上の刺激を与えてしまう要因になります。

たとえば、香辛料が含まれているカレーなどは炎症を促進させる要因になり、砂糖が多く含まれている甘い食べ物もよくはありません。

また、ゼリードリンクなどの柔らかい食べ物も、吸い込むという行為から抜歯部分に溜まった血の塊が取れる要因になるため、親知らずの抜歯直後は避けた方が無難です。

炎症を促進させたり治療後の穴に入りやすい食べ物を避けながら、痛みを促進させない食べ物を口に入れるように注意してください。

激しい運動・飲酒・喫煙を控える

親知らず抜歯後の痛みは、激しい運動・飲酒・喫煙を控えることで押さえられます。

血行がよくなりすぎると炎症が強まるリスクが上がるだけではなく、飲酒や喫煙は血行の流れを悪くして自然治癒の進みを遅れさせる要因になります。

体が温まり血行がよくなると炎症が強くなり痛みが増すので、飲酒や運動だけではなく、仕事が終わった後に長くお風呂に浸かる行為も避けた方が無難です。

また、血行の流れをよくしすぎないように患部を冷やしすぎてしまう方がいますが、実はこれはあまりよくありません。

冷やしすぎると血行の流れが悪くなりすぎるため、自然治癒の進みが悪くなります。いくら歯が痛いからといって、患部の冷やしすぎは避けるようにしてください。

具体的には、患部を5分冷やしたら、30分は放置して冷やし続けないようにしてください。また、アイスノンなどの冷却材を直接皮膚に当てないようにして、タオルなどで覆ってください。直接だと冷却が強すぎるので、血行障害を起こし、自然治癒を遅らせてしまいます。

まとめ

親知らず抜歯後の痛みが続く期間、ドライソケットの可能性や防ぐ行動、痛みを我慢できない時の対処法をまとめて紹介していきましたが、参考になりましたか?

親知らずは正しい方向に生えていて周囲に悪影響を与えていないのであれば、必ずしも抜歯しなければいけないというわけではありません。

しかし、親知らずは歯ブラシが届きにくい場所にあることが多いため、炎症を起こしたり虫歯になっていたら抜歯をしなければいけなくなります。

痛む親知らずを放置していると虫歯や歯周病のリスクが高まり、周囲の歯へも悪影響を与える可能性があるため、どうしても気になる場合は近くの歯科医院へ受診してください。

親知らずは抜歯後も痛いという印象が強いかと思いますが、通常であれば長くても1週間ほどで痛みは引いていきます。1週間以上続く場合は、ドライソケットの可能性があります。

親知らずの抜歯を検討している、または親知らず抜歯後に痛みが引かないと悩んでいる方は、初台駅から徒歩1分の場所にある『内藤歯科』へご相談ください。

国際インプラント学会認定医の院長は、歯科治療における幅広い知見を持っているため、親知らずに関するさまざまな悩みや課題を解決することができます。

常に患者様を第一に考えており、診療にあたる考え方や方針も事前に伝えていますので、歯医者に恐怖心を感じている方でも安心して診療に臨めます。

親知らずの痛みに関して不安があるという方は、ぜひ気軽に『内藤歯科』へご相談ください。

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