虫歯を放置して1ヶ月経つとどうなる?リスクや進行すると起こる病気を紹介

監修者情報

院長:内藤 嘉彦

<保有資格>

  • 国際インプラント学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会
  • 顎咬合学会認定医など

<自己紹介>

はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。

「歯が痛いと感じてから1ヶ月経ってしまった…」「歯医者で虫歯を指摘されたのに放置している…」など、虫歯を放っておくとどうなってしまうか不安になりますよね。

仕事や育児で忙しく過ごしているうちに、歯科医院に行く時間がとれず放置してしまうことで、どのようなことが起こるのでしょうか?

虫歯を放置すると、さまざまなリスクがあるうえに、全身に影響を及ぼす病気を引き起こしてしまうこともあります。

この記事では、虫歯を放置すると起こるリスクとともに、虫歯を放置することで起こる病気についてご紹介します。

虫歯を放置してしまい、口内の状態が気になっているという方は、ぜひご覧ください。

虫歯を1ヶ月放置するとどうなる?

虫歯は口内にいるミュータンス菌などの細菌が作り出す酸によって、歯が溶かされてしまう病気です。

虫歯は進行度合いによって分類があり、CO、C1、C2、C3、C4と徐々に進行していきますが、COの段階なら自宅でのセルフケアによって再石灰化を促すことが可能です。

しかし、C1以上になってしまうと自然治癒することはないため、歯が痛いと感じていたり歯科検診でC1以上の虫歯があると診断されたりした方は、歯科医院で治療を受ける必要があります。

1ヶ月でどの程度虫歯が進行するかは、歯の質や虫歯ができる場所によって異なります。

以下のような環境は虫歯を進行させやすいとされています。

・口内が乾いている
・歯周病がある
・歯並びに問題がある
・かぶせ物が多い

歯のミネラル成分が少ない場所や、抵抗性が低い乳歯、生えたての永久歯などは虫歯の進行が早いため注意が必要です。

また、歯周病で歯ぐきが下がっていて歯と歯の間に隙間ができやすい、歯並びに問題があるなどは、歯みがきでの磨き残しが多くなることがあります。

虫歯を放置すると起こるリスク

虫歯の原因菌は、食べ物をエサとして酸を作り出すため、食事の後に歯磨きをすることや磨き残しを防ぐことで虫歯を予防できますが、C1以上の虫歯は進行するばかりで自然治癒することはありません。

ここからは、虫歯を放置すると起こるリスクをご紹介します。

痛みが激しくなる

COやC1の虫歯は痛みを感じないことが多いのですが、C2以上に進行すると痛みを感じるようになります。さらに、C3まで進行すると虫歯が神経にまで達している状態で、そこまでいくと痛みは激しくなります。

痛みが激しくなると、痛み止めを飲んでも効かなくなるため早めの治療が必要です。

C4にまで虫歯が進行し、歯根まで虫歯に侵されている状態になると、神経が破壊されて今まで感じていた痛みがなくなるというケースもあります。

神経を失うことになる

神経にまで虫歯が達してしまうと、根管治療と呼ばれる神経を取り除く治療をする必要があります。虫歯の位置などによって異なりますが、根管治療は長ければ4~5回かかることもあり、治療に時間と手間がかかります。

根管治療は以下のようにして行われます。

1.虫歯に侵された神経を除去して歯根までの深さを測る
2.歯根の底部まできれいにする
3.歯根の奥まで薬剤で消毒する
4.化膿止めの薬剤を充填し、密封する
5.蓋をして土台を構築する
6.かぶせ物をして咬み合わせを調整する

根管治療の詳しい内容をご覧になりたい方は、こちらのページをご覧ください。

歯を残すための高度な技術を要する根管治療

また、歯の神経を抜けば痛みがなくなり虫歯も治るのですが、神経を抜いた歯は変色したり、歯自体がもろくなったりするため、歯の寿命が短くなってしまいます。

抜歯が必要になるケースもある

C4まで虫歯が進行してしまうと、歯がほぼなくなってしまうため、治療としては抜歯をして対応することになります。

抜歯をしたあとは以下のような方法があります。

・ブリッジ
・入れ歯
・インプラント
・移植

金属やジルコニアの上に両隣の歯を支えとして人口の歯を橋のように支えるブリッジ、取り外し式の入れ歯、人工の根を埋め込むインプラント、親知らずなどを抜歯して移植するといった方法があります。

それぞれ抜いた歯の位置や費用などの問題から、医師と相談しながら状況に合わせて最適な治療を選ぶことになります。

口臭が気になるようになる

虫歯が進行することで、以下の理由により口臭が気になるようになります。

・神経が腐敗した臭い
・歯根が化膿した臭い
・食べカスが発酵した臭い

虫歯が神経にまで達して神経が死んでしまうと、やがてその神経は腐敗して強い悪臭を放つようになります。

虫歯菌が神経に入り込み、歯根が化膿することでも悪臭を放つ原因となります。歯ぐきが白っぽくなっている場合は、歯根の内部が化膿していることがあるため早急に治療が必要です。

また、虫歯の症状が進行していくことで歯に穴をあけてしまい、その穴に食べカスが詰まって取り除けない状態だと、食べカスが腐敗して口臭の原因となることがあります。

治療費や治療回数が増える

初期の虫歯であれば、治療は歯の表面を削ってもCR(コンポジットレジン)修復と呼ばれるプラスチック素材で削った部分を埋める治療となり、1度の通院で終了しますが、虫歯が進行している状態だと治療が1日では終わりません。

前述したように、根管治療になると4~5回の治療が必要となるうえに、その都度費用がかかるため虫歯1つに対して治療費がかさむことになります。

虫歯を放置することで起こる病気

虫歯を1ヶ月放置することでさまざまなリスクがあることがわかりましたが、歯の病気以外にも全身に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

ここからは、虫歯を放置することで起こる病気についてご紹介します。

歯原性菌血症

菌血症とは、組織や臓器にある細菌感染巣が血液中に流出している状態のことで、細菌が血流に乗って全身に運ばれてしまうことを指します。

菌血症は食中毒や怪我などから引き起こされるものですが、虫歯や歯周病が原因で起こる菌血症を歯原ている、睡眠不足が続いているなど全身の免疫力が下がっている状態だと、菌血症が動脈硬化を引き起こし、その結果脳梗塞や心筋梗塞につながることがあるため注意が必要です。

虫歯を放置したということだけではなく、生活習慣やさまざまな原因が組み合わさることで引き起こされるため、普段からオーラルケアとともに生活習慣にも気を配る必要があります。

副鼻腔炎

副鼻腔とは、鼻腔に隣接した前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つの空洞のことで、蓄膿症とも呼ばれていた病気です。

上の歯が虫歯になって放置している状態から、虫歯の細菌が副鼻腔に及び、炎症が起こることがあります。

副鼻腔に炎症が起こると、副鼻腔内の粘膜が腫れて鼻腔との通路を塞いでしまい、慢性副鼻腔炎になってしまう可能性があります。

虫歯が原因の副鼻腔炎は、歯科医院と耳鼻科の両方を受診しなければならず、どちらか一方の治療だけでは完治することはないため、時間や費用がかかります。

骨髄炎

骨髄炎は骨が炎症を起こす病気で、虫歯を放置することで起こる顎の骨髄炎のことを顎骨骨髄炎(がっこつこつずいえん)と呼びます。

上あごよりも下あごの血流が悪く、骨髄に達した細菌が死滅しないことから、下あごのほうが骨髄炎になりやすいです。

顎骨骨髄炎になると、発熱や倦怠感、歯のぐらつき、痛み、腫れなどさまざまな症状が出ます。

痛みから食べ物を食べることが困難になり、食欲不振に陥るなど日常生活に大きく影響を及ぼす疾患です。

まとめ

虫歯を放置すると起こるリスクと、虫歯を放置することで起こる病気についてご紹介しましたが、参考になりましたか?

虫歯は歯の状況や食事の状況によって、1ヶ月で次のステージへ進んでしまうことも考えられます。

COやC1の段階で虫歯に気が付いたのであれば、家庭でのオーラルケアや歯科医院での治療を早急に受けるようにしましょう。

また、痛みがあるという方はある程度虫歯が進行した状態なので、自宅でケアをするだけではなく必ず治療が必要となります。

歯科医院へ通う時間がとれないという方も、将来歯を失ってしまう可能性や他の疾患に罹ってしまう可能性があるため、時間を調整して通院することをおすすめします。

初台から徒歩1分の場所にある「内藤歯科」では、国際インプラント学会認定医である院長がさまざまな難症例にも対応させていただきます。

患者さま一人ひとりのライフステージやご事情、ご要望に合わせて治療計画を立案するため、無理なく通院していただけます。

虫歯にお悩みの方は、患者さまの立場に立って最適な治療を提供させていただく「内藤歯科」までぜひご連絡・ご相談ください。

 

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